人間関係のストレスとの向き合い方

看護師が感じるストレスとしてよく挙げられるのが、上司や同僚、患者といったさまざまな人たちとの人間関係です。看護師は、人と接する仕事がメインとなるため、独りよがりにならず、周囲とこまめにコミュニケーションを取ろうとすることがなにより大事です。

しかし、中にはコミュニケーション自体が苦手と感じる方もいらっしゃるでしょう。色々な立場の人と関わる看護師は馬が合わない苦手な相手と遭遇するケースも珍しくなく、人間関係がストレスになって本人の心を蝕むようなことは少なくありません。

そういった人間関係の問題を解消するためには、まずそれぞれとの接し方を振り返ってみることが大切です。例えば、上司と接したときに、一方的に意見を押し付けられて理不尽だと感じることもあるでしょう。しかし、ここで反論してしまうと、一気に人間関係が壊れてしまいます。そうならないよう、一旦、上司の言葉を素直に受け止めることが重要です。

特に先輩となると、これまで培ってきた仕事に対するプライドがあるため、下の立場の人から意見されると嫌な気持ちになるものです。そこを踏まえた上で、一度意見を聞き入れて、その上で「私はこう考えているのですが、どう思いますか?」と判断を仰ぐ形で自分の意見を言ってみると、人間関係を崩すことなく言葉のやりとりをすることができます。

また、人間関係を良好に保つためには、感情的にはならず冷静さを保つことが欠かせません。また、相手と話が合わないというときでも、そこで感情的に怒ったり、態度に出してしまうと人間関係にヒビが入ります。

まず、大切なことは1人1人考え方が違うということを意識することです。考え方が違えば、意見が合わなくなるのは当然です。そんな中で、価値観をお互いに無理に合わせることはありません。考え方が合わないことに意識を向けるのではなく、違うことが当たり前だと理解することができれば、いちいちストレスを感じることはなくなるでしょう。