看護師の仕事の中でも、とりわけストレスを感じやすいポイントというのがあります。今回はそのポイントを3つに分けて紹介したいと思います。
まず1つ目として挙げられるのが、職場での人間関係です。看護業務は多忙なことも多く、チーム内での連携が非常に重要です。そのため誰かの仕事が遅いと周囲にも迷惑がかかりやすく、そのせいで関係が険悪になりやすい側面があります。
そして2つ目が疲労です。看護業務は多忙な上、場合によっては夜遅くまで働く事も珍しくなく、夜勤などもあります。それが原因で非常に疲労が溜まりやすい傾向にあります。人は疲労が溜まるときつくてイライラしてしまうもの。そんな中で職場で誰かに辛く当たってしまい、人間関係が悪化するという負の連鎖を引き起こすケースは少なくありません。とはいえ、患者の命が最優先されるのが医療現場。ナースコールや緊急事態などで睡眠時間を確保できない事例は多々起きるため、解決策を出すのが難しい現状があります。
最後、3つ目のポイントは、死に立ち会うことで生じる無力感や悲しみです。看護現場では様々な患者のお世話をする事になりますが、どんなに頑張って看護を続けていたとしても、それが100パーセント必ず報われるとは限りません。頑張ってお世話をしていた人の容態が急変し、亡くなる場面に遭遇することは、医療現場において珍しくありません。
最善を尽くしたと頭では理解できていても、自分の努力が報われない感じがして無力感が湧く、といった場合はもちろん、仲良くなった患者が亡くなりショックで立ち直れないという場合もあります。死というものは心に大きなダメージを受けることであり、慣れるようなものではありません。そんなときは一人で抱え込まず、同僚や先輩などに相談して、少しでも心の荷を下ろすようにするといいでしょう。